2006年 第16回CWY企画展
2006年第16回CWY企画展 テーマ「 音 」
開催日:2006.09.27〜10.03 会場:山梨県立美術館一般展示室A
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実行委員長/中根 一政
2006年【出品者17名】
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上野玄起(金属造形)
ウラシマ ユージ(木工)
浦山和代(陶芸)
加藤潤(木工)
亀田やすよ(ステンドグラス)
田中立彦(金属造形)
中根一政(金属造形)
早川利禧(金工)
菱沼定夫(陶芸)
日向左織(金工)
深澤勉(造形)
藤巻晶子(ガラス)
村岡由季子(造形)
村岡由梨(陶芸)
森本惠一郎(金工)
柳本知一(金工)
ヤマセトシフミ(金工)
テーマ「 音 」について(実行委員長/中根 一政)
あなたにとって,心に残る「音」についての思い出はありますか?仕事の手を休めてひとり静かにもの思いにふける時,心に響いてくるのはどんな「音」でしょう。雪の降る夜に鉋で木を削る音? 釉薬をまぜる音? または,力強く鉄をたたく甲高い音ですか? 何も音が出る作品でなくても良いのです。有形無形を問わず自由な発想で,来場者の心に響く「音」を表現して下さい。会期中、美術館を想像力の音で満たしましょう。
【出品作品】(50音順)
上野 玄起 (金属造形)
生 命 の 音


日頃、音として感じていないものに耳を傾けてみました。
木の幹の中の音、発芽する種の音、動く雲の音、陽の光の音、星の瞬く音。
そうすれば,生命(いのち)の音が聞こえて来る気がしました。
生命の音を表現してみました。
ウラシマユージ (木工) / ウッドサイン工房 マイクラフト

音象学によると子供が好きな言葉は「パピプペポ」。
お菓子の7割にP音が使われています。
特に男の子はゴジラ、ガンダムなどG音に興奮します。
若い女性はMとNとSの音が好き。
人気の女性週刊誌の名前に使われています。
その言葉を話すと脳に直接影響を与える音と、
言葉を表す文字や漢字が視覚や聴覚で呼び起こされるイメージについて考えて見ました。
少し離れて観て下さい。
文字列の構成が「音」という漢字になっています。
浦山 和代 (陶芸) /陶工房「和」


晩年の難聴に苦しみながらも数々の名曲を世に送りだした
ベートーヴェンに思いをはせ、作品をつくりました。
ベートーヴェンは耳が聞こえなくても鳥の声を聞き、
楽器の音を聞いていました。
物理的な音は、その耳に届かなくても心の中に厳然と
「音」が存在していたのです。
それは魂の耳が聞き取る「音」でした。
加藤 潤 (木工)/ いっぴん工房


音を感じる作品をつくることをこの作品の主題としました。
作品をつくりながらアトリエ中がうるさくて仕方ないくらいに・・・。
僕にはある音をイメージしてつくったつもりです。
「どんな音が聞こえますか?」
亀田 やすよ (ステンドグラス) /アートグラス ティンカーベル


穏やかでないニュースが毎日のように流れる昨今。
心に響きあう音が少ないように感じられます。
色々な楽器が奏でる音色の響き合いを、
光の色で表現して見ました。
光のシンフォニーの中で、
それぞれに、心に響く音色を思い起こしてください。
田中 立彦(金属造形) / 田中立彦アトリエ



走っているような足音
でも聞こえない
だけど、走ってる
みたい・・・
中根 一政(金属造形) /いっせい工房



自転車を使い、制作しました。
当初、イメージテーマである『音』について、
実際に音の出る作品にしようと思いましたが、
動きのあるユーモアなものに出来上がったと思います。
早川 利禧 (金工) / 工房はやかわ



菱沼 定夫 (陶芸) / 菱工房



「音楽」は時間芸術であり、多くの芸術家が視覚芸術を
「音楽」という「時間芸術に」挑戦し続けている。
今回のテーマは「音」。
「時間」から「視覚」の変換を試みてみました。
深夜、好きな「JAZZ」を聞きつつ、イメージを膨らませ、
画面構成を試みました。
日向 左織 (金工)


深澤 勉 (造形)


今回は F R P 樹脂と紙粘土を組み合わせて見ました。
演奏ロボと人物の表情がポイントです。
藤巻 晶子(ガラス)
風 の 民 風 の 音



「人生は旅」と言った人がいたそうな。
そう、 人生は旅のようなもの
そして 旅は風のように---------
軽やかに自由に
風の民
風の音を聞きながら
村岡 由季子 (造形) / 目ん玉ンボ 唇ンバ
(家) (笑い声)



私にとっての音とは“笑い声”という『音』。
私の子供がそして家が、いつも笑い声で満たされますようにと、
世界中の子供に、笑い声で満たされた家がいつもありますようにとの願いを込めて。
村岡 由梨 (陶芸) / 工房 む


クルミの木が色づきはじめた
シユー
黄色い葉を 端からぼとぼと落として
シュー
緑の房の実が 誇らしく覗いている
シュー
・・・・・・・・・
パン ! !
森本 惠一郎 (金工) / 県デザインセンター
ーどんな音色がでるのかなあー


昆虫の羽根を加工して、装身具楽器のボディにしました。
テーマの音を感じて欲しいです。
柳本 知一 (金工)



サイズ 長さ125mm×幅75mm×高さ55mm
素材 SILVER・空き缶・K18
技法 ワックスモデリング、鋳造、鍛金、銀古美
異なる神を信仰する人々は小さな舟(地球)の上で共生する。
それぞれの音は,共存し、ハーモニーを奏でる。
ヤマセ トシフミ (金工) / 工房 む く



いじめや虐待、様々な暴力によって傷つけられた心は、
否定された自分を忘れるために・・・、
自分を守るために仮面をかぶる。そして、
自分が何のために生きているのか,
生まれた理由も忘れてしまう・・。
自分の殻に閉じこもり迷路をさまよう。
旋律に乗れない不協和音。
小さくて弱々しいその音は魂が愛を求めて叫ぶ心の声。
いつの日か旋律に乗って歌いたい愛の歌。